Others:テスカトリポカ

『イッヒッヒ…随分と久しい客だナ…まあお茶でもノんでゆっくりしていきナァ…ヒッヒ…』
『凄く怪しい見た目をしてイルとナ?いやいやとんでもナイ、ワタシは何処から見テモ善良な祠の番人ダヨォ!ヒッヒヒ…』

Profile

名前:テスカトリポカ(Tezcatlipoca)
情報:亜人(獣) / 男 / 外見年齢10代 / 132cm
性格:悪戯好き、掴み所がない、何処か子供っぽい
人称:ワタシ / アナタ(エンネアカイデカに対しては様付け)
趣味:年に一度開催される大食い選手権に出る事、祠に訪れた人をからかう事
好き:エンネアカイデカと一緒に悪戯する事、悪戯、自由、肉全般
嫌い:空腹、退屈、野菜

Data

エンネアカイデカの部下の獣型(猫)亜人。
エンネアカイデカは天使に近い容姿をしているに対して、テスカトリポカは悪魔に近い容姿をしている。
エンネアカイデカに対しては上司と従者(眷属)という関係というよりかは友達感覚でフランクな対応をする。
(両者共堅苦しいのは嫌という事で満場一致でお互い砕けた口調で落ち着いている)
一見目元が隠れて口だけ見えているが実は口ではなく目であり、腹の方に大きな口がある奇形児。
食事の際は腹の口で行い、また大食いである。
更にフードポンチョで普段は隠れているが、内部から四本の大きな手が生え、従来の足代わりでのそのそと歩く事もある。
肌も真っ黒の異色肌な為決して表情が解る事はない。

Battle Style:超力-属性術『光』・特殊術『毒』

見た目はどうみてもブラックホールの様な黒い光を空高く掲げた際に其処から大きな魔法陣が現れ、
魔法陣から生まれた巨大な黒い毒の雨を降り注ぐ。毒の雨に触れるとその名の通り毒状態になり、
身体が徐々に蝕まれていき、最終的に動けなくなる。効果時間は30分。
また、エンネアカイデカとの連携技として、鏡に当たると何故か反射する成分があり、撹乱にも使える。
テスカトリポカを叩いて気絶させれば魔法陣や黒い光は消える。

詳細
元々はテスカトリポカはただの獣型亜人の子供だった。
だが目が一ツ目で、両腕が欠損され、口が腹にある奇形児な為か、
一人で生きていくにはとても難しく、誰かに助けを求めようとしても腫れ物扱いされたり
暴力行為をされたりし、周りから忌み嫌われていた。
まともな食事や睡眠もとれず、徐々に衰弱していき、誰にも助けられず、孤独のまま子供は力尽きる寸前となっていた。
其処に神が現れ、足蹴にしつつも、子供を見下ろしたまま『生きるか死ぬか、此処で選べ』と少年に問う。
子供は『死にたい』と答えた。だが神は子供の要望を無視し、子供を拾い上げるが如く浮かせ、そのまま己の陣地へと戻り、
子供に新たな『器』を与え、力尽きる前に器に魂を取り込ませる事で擬似的な延命処置をしてしまう。
意識を取り戻した子供は驚き、神に『何故生かしたのか』と聞いた。
神は『死にたいというのは嘘だろう。僕にはお見通しなんだよ』と不敵な笑みで答えるが、少年には理解出来なかった。
死にたいからそう答えたのに、神はそれでも死なせてくれないのか―…これは救いではなく絶望だ。生き地獄だ。
だから全て終わらせたかったのに、神は赦してくださらなかった。
子供は泣きそうな顔で俯く。神は俯く子供の姿を一瞥し、ポツリと呟く様に言葉を漏らした。
『僕がお前を完璧な器に入れた以上、お前は僕の部下で家族だ。新しい身体も直に慣れるさ』
これから生きる事が楽しくなるぞと、神は不敵な笑みで少年を見る。
子供は相変わらず理解が出来なかったが、大人しく己の状況を受け入れる事にした。
……子供は神が己を『”器”に移し、本来死ぬゆく命だったものを擬似的に延命させた事』が禁忌であった事と、
それによって神が静かに処罰された事さえ知らず、今日という日を楽しみ続けている。